ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~



結局、ダイに連れられてきたのはラブホテルで。こんな昼間からホテル街に入るのも、目立ないように抵抗しないで入ってしまった自分が恨めしい。



「爽やかなデートは?」

「平気だって。ホテルだってお洒落じゃん!」

「青空デートは?」

「どうせ、今日曇ってるし!て、そんな、顔すんなよ」


確かに、THEラブホという感じじゃなくて
休憩で8千円とかお高めけど。

いや、高過ぎるでしょ!?
これなら、休憩じゃなくて宿泊の方がまだ割安でしょ?


そう思いながら見渡せば、アジアン風の飾り付けされた部屋。
ローテーブルの上に、カフェにありそうなドリンクやデザートがずらりとメニュー表に並んでいるのが目に入る。



「なんか、頼もっか?」


小さな息を吐いて、仕方なくメニュー表に手を伸ばせば、突然後ろからギュッと抱き締められた。


< 119 / 124 >

この作品をシェア

pagetop