ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
結局、ダイに連れられてきたのはラブホテルで。こんな昼間からホテル街に入るのも、目立ないように抵抗しないで入ってしまった自分が恨めしい。
「爽やかなデートは?」
「平気だって。ホテルだってお洒落じゃん!」
「青空デートは?」
「どうせ、今日曇ってるし!て、そんな、顔すんなよ」
確かに、THEラブホという感じじゃなくて
休憩で8千円とかお高めけど。
いや、高過ぎるでしょ!?
これなら、休憩じゃなくて宿泊の方がまだ割安でしょ?
そう思いながら見渡せば、アジアン風の飾り付けされた部屋。
ローテーブルの上に、カフェにありそうなドリンクやデザートがずらりとメニュー表に並んでいるのが目に入る。
「なんか、頼もっか?」
小さな息を吐いて、仕方なくメニュー表に手を伸ばせば、突然後ろからギュッと抱き締められた。