ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「アリカ先生!朝一緒にいた男の人って彼氏ですかー?」
「……」
子供逹のお昼寝をする休憩時間。
今年入ってきたばかりの後輩、三好ちゃんの大きな声が休憩室に響いた。
「見ましたよ!年下ですよね?」
「……ッ、」
目元を緩ませて続けられる言葉に私は言葉を詰まらせる。
朝送って貰ったのを見られていたのか……。
直ぐに、さっき達の女の子逹に教え込んだのはコイツだったのかと肩を落とすしかない。
その子の声は、職場内でも人一倍甲高くて、"しまった"と思った時には既に手遅れだった。
「えー!アリカ先生、彼氏出来たんですか?」
「いつの間に?詳細教えてくださいよー」
そう言って同僚逹が、目を輝かせて話の輪に入ってくるから。
「友達の弟!送って貰っただけよ」
厄介な話に進む前に、私は慌てて首を横に振るしかない。