ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~



定時が過ぎて少し残って仕事をしてから保育園を出て、近くのバス亭に向かって歩く中。



「お姉さーん!」


車のクラクションの音とともに、聞き覚えのある声が耳に入る。



「……ダイ」

「アシねーだろ?」


車に近づけば、ハンドルを片手ににっこりと口元を緩ませるダイが窓から顔を見せた。



「送ってやる」


自宅からバス亭が離れている私にとって、魅力的な言葉が発せられる。


朝の様にまた誰かに目撃されてたらと思い、慌てて助手席のドアへ回り込んだ。

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