ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
バタンと音を響かせてドアを閉めれば、次の瞬間エンジンをスタートさせた。
運転席に座るダイは前方に視線を向けて、慣れた手付きでハンドルに手を回す。
「ほんとアリカ、変わんねー」
「ダ、ダイは変わったね」
ひゃははと声を上げて笑う姿が無邪気なものだから、少しホッとした。
「マジで?」
「大きくなったね。びっくりしちゃった」
前はあんなに小さかったのに。
随分と男らしくなったから、正直戸惑ってしまったから。