ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
朝は準備に追われて急いでいたから気付かなかった。
久し振りに顔を合わせたダイの姿は、明るく染められた髪の毛や喋り方に学生っぽさが残ってはいるものの、数年前に会った時に見られた子供らしさは無くなっていた。
「……それって、いつの話だよ」
「えーと……中学生の時かな?」
隣にいるダイをチラリと盗み見すれば、着ている洋服の裾からは引き締まった二の腕と日に焼けた肌が覗いている。
あれ?ダイと最後に会ったのはいつだっけ?
うっすらと学生服を身に纏ったダイの姿が思い浮かんだけど、はっきりと思い出す事が出来ない中。
「中学生?」
「だってこの間まで学ラン着てたじゃん」
「……もう着れねぇよ」
なんて、ダイは呆れた様に小さく溜め息を吐いた。