ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
一夜の
「んじゃ、かんぱーい!」
昨日とは変わって、ちょっと安めの居酒屋で目の前に座るダイは、ビールを片手にしていて。
「ちょっと、アンタ車でしょ?」
「代行で帰ればいーじゃん」
「……」
「それか、母ちゃんに迎えに来て貰うから。今日帰ってくるって言ってたし」
「……」
「んで、ユミの部屋泊まれば問題ねぇじゃん」
そう言って"その服だってユミのなんだし"と続けて。
確かにそうなんだけど、それって送って貰う意味なくない?
あからさまに眉間に皺を寄せた私に対して、ダイは悪びれも無くヘラヘラと口元を緩ませてから
「それに、アリカ寂しそうだったからさ」
なんて、分かったような口調で言葉を続けた。