ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
2日連続で、しかも空腹状態でアルコールを入れる事が全ての失敗のはじまりだった。
ダンッと勢いよくジョッキをテーブルに置いた音があたりに響き渡る。
「あたしはあんたの事、赤ん坊の頃から知ってるのよ!」
「いッ、いてて」
ダイの口元を左右へと引っ張れば、偉そうだったコイツも"やめろ"と言わんばかりに手を制止してくる。
「生意気なのよ何が適齢期よ!」
「悪酔いし過ぎだって」
ん?誰の事を言ってるのかよくわからなくなっていった。
グニャングニャンの手首をダイのひんやりと冷たい大きな手に捕まれる。
「ひゃははは!!!」
「……」
ダイがどんな表情をしているのか分からないのに、なんだか訳も分からず面白くてなってきた。