ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~



結局、ダイは食べないっていうから2人で行列に並んだのに、買ったの私だけ。

アイスを片手に、そのままショッピングモールの外に出て1番近くのベンチにと腰掛けた。


お店の中の涼しさと反対に、夏の陽射しが容赦なく私逹を照りつける。




「美味しい!!やっぱりこれだよねー!」


ワッフルコーンにはダブルで乗せられたミルク味とマカダミアナッツの入ったチョコ味の2種類。

口にすればふんわりとした甘い味が口の中に広がって、"お店の中で食べれば良かった!"なんて思いは一気に吹き飛んでしまう。



「ダイも買えば良かったのに。アイスくらい奢ってあげるし」


そう言ってアイスに口を付ければ、再び甘い味が私の口の中に広がった。



「別に金が無かった訳じゃねぇよ」

「ふーん。美味しいのに」

「そんな美味いの?」

「うん!アイス屋さんで1番好きなの!」

「そこまで言うなら、1口ちょうだい」


< 39 / 124 >

この作品をシェア

pagetop