ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「ぎゃッ!服についたぁ!」
「何やってんだよ」
「ハンカチ忘れたぁ!」
「お前、女だろ?ほら」
「ありがとう!」
「情けねぇ……」
結局、色々と言い合いながら1日はあっという間に過ぎて、朝……というか昼と同じ様にダイに家まで送って貰う事になった。
家につく頃にはすっかり日が落ちていて、辺りは真っ暗だ。
「じゃぁ、今日は車出してくれてありがとね」
「おう」
助手席から出て反対側の運転席に回って、ダイに視線を落とす。
何とか無事にユミのプレゼントも買う事が出来たし、寝ているだけの日曜日では無くなった訳だし。少しはダイに感謝しなくてはならない、と思う。
「来週にはあっちに帰るから」
「え?あぁ、うん」
一瞬何の事を言っているか分からなかったけど、すぐに大学の方へ戻るんだと理解出来た。