ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~



三好ちゃんに連れてこられたのは、暗めな店内の中にブラックライトが光る綺麗系なカフェバーだった。



「アリカちゃんは子供好きなんだね」

「あ、はい……」


薄暗くて相手の顔がはっきりと見えないけど、私を混ぜて4人の女子に対し男の人が同じ4人向かい合って座っている。



「お医者さんなんですかぁ?すごーい!!」


隣から響くのは三好ちゃんのいつもに増して甲高い声を上げた。この子曰く、"高収入なメンズが勢揃いなんです!"だそうだ。



「えと、お仕事は大変なんですか?」

「あ、俺?俺は毎日、家に帰るの0時過ぎる位に忙しいよ」


"今日は特別に抜けてきたんだけど"と付け加えるこの人は、自己紹介の時に言ったんだろうけど何のお仕事してたっけ……?



「大変なんですね」

「だから、今日はいっぱい飲んで楽しくやろうね」

「そうですよー!アリカ先生、次は何飲みます?」


三好ちゃんが隣で凄い助かった。
でも、アルコールを飲み過ぎるとマズイのは自分でも分かっていて、出来るだけセーブしながら注文をしたものだから。


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