ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「誓いますだぁ?私のユミを返せー」
「まぁまぁ、アリカ落ち着いて……」
ユミの式と披露宴は無事に終わって二次会中。
綺麗なカフェバーを貸し切りにして立食パーティー風のその場に、私の叫びが響き渡った。
「小林さんだっけ?優しそうじゃーん」
「あ、ゲーム始まるみたいだよー」
前の方でユミは仕事か大学時代の知り合いに囲まれて賑わっている。
まだちゃんと話せてないなー。なんて、少しムッとしてしまう。
そんな中、店内はは話し声と笑い声、楽しい雰囲気が充満していた。
「それにしてもさー、アリカのスピーチ良かったよ」
「うん、あはは。あれは泣けた泣けたー」
地元の友達に思い出したくもない、披露宴でのスピーチの事を言われる。
「もーそれ言わないでよー!」
頭をかきむしゃったところで、
「よー!あんま飲み過ぎんなよ?」
なんて後ろから肩をポンと叩かれた。