ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
もちろん周りはびっくりで、IT企業につとめているという男の人も目が点になっている。
「えっ!!」
「これって、告白?」
「ちょっ、ダイ。本気?」
友達も姉であるユミもこれでもかって位に目を丸くして、驚きを隠せない。
でも、1番度肝をぬかされたのは私の筈だったのに。
今頃になってアルコールがまわってきたのか、状況をよく理解出来なくて言葉が出てこない。
「ほら、出るぞ」
そう言ってダイは私の手を無理矢理引っ張った。
「っ……、ダイ?」
意識がポヤーッとする中、お店の中の人達を掻き分ける。扉を開けたところで、ユミの声が聞こえた気がした。