ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
夜の公園で
外に出れば、12月の夜の冷たい空気が肌に突き刺さる。
明るいネオンの光に、酔っ払いや学生の笑い声や賑わう声が耳に入ってた。
「ね、ダッ、ダイ!!」
あの日の事を思い出してしまうから、戸惑いを隠せない。
「ま、待って……」
ダイは私の右手を無理矢理引っ張って歩みをはやめていった。
パーティードレスは薄い生地だで寒いし、いつもより高いヒールを履いている私はたまったもんじゃない。
「ねぇっ!ダイ!?」
やっとダイと向き合えたのは、駅周辺から大分歩いた場所で人々の笑い声は遠くに響いていた。
「足、痛いし!」
「……」
「さ、寒いし!」
「あ、ご、ごめん……」
私の右手をしっかりと握りしめたまま振り向いたダイは、罰が悪そうに視線を足元に向ける。