ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「でもさぁ、ばっかじゃねーの?」
「はぁ?」
「何で合コンとか行って浮かれてんだよ?」
「……あ、あれは職場の後輩に誘われて」
なんで、ダイに怒られなきゃいけないのか。
なんで……、私が言い訳みたいな事をしなきゃいけないのか。
「ふーん。誘われれば出会いとか求めに行っちゃうんだ?」
「違っ……、しょうがないじゃん!!適齢期とか色々と嫌味言われてんだから」
なんて、ギュッと握られたダイの右手を振り払った。
「な、んだよ。IT企業とかさぁ……」
さっきまで不機嫌そうだったダイが頭を抱えてしゃがみ込むから、まるで 私の方が悪いんじゃないかって思ってしまう。
「ダイ、あのさ……」
ダイの肩に手を置こうとした、その時──。
「アリカ、かくれんぼしよーぜ?」
突然ダイがヘラヘラと顔を上げた。