ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
二次会の会場で、目を丸くしたユミの驚いた顔が頭に思い浮かべる。
周りの皆も驚いてたなー、なんて思い出して自然と口元が緩んだところで、
「見つけた、何笑ってんだよ?」
低く落ち着いた、優しいトーンが滑り台の中に響き渡る。
その声と共に、いつの間にか中に入ってきてたダイに後ろから抱き締められた。
ダイの上着から、ダイの力強い腕の中から、ダイの匂いを感じる。
──焦んなくていーんだよ。コイツは俺が貰うんだから!
さっきの台詞を思い出して、抱き締められているというリアルな感覚に胸が異常な程高鳴っていく。