ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
胸がギュッて締め付けられて、目頭が熱くなって、頬が赤く染まっていくのが自分でも分かる。
この感情が何なのかもう理解してるから、目の前に回されたダイの腕を両手でギュッと掴んだ。
「わ、私ね。ダイの事何も知らないの」
「……ん?」
「ダイの将来の事とかこの間、はじめてユミに聞いたし」
「……」
「教育学部なのも知らなかったし」
「し、知らなかったのかよ!?」
「だって……」
「……本当に興味無かったんだな」
「ご、ごめん」
さっきまで甘い雰囲気だったのに。
振り向かなくても、後ろでダイが項垂れているのが想像出来る。
「学校て、何の先生?」
だから、なんかおかしくて口元が緩んでしまう。