ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~



「……しょ、小学校」

「ふーん。色々、モンペとかいて大変なんじゃないの?」

「んー、確かに凄いのいるみたいだけどさ」


保育園にも時々すごいお母さんいるもんなー、なんて苦笑いが漏れる。



「まぁ10人に1人位じゃね?」

「ふーん」

「実習行った時にさ。集団になるとイキがってる奴も、1人だときちんと話せてさ……」

「教育実習?」

「そう。アリカも俺も行った小学校だよ。懐かしかったぜ」

「へぇー」

「生意気な奴も多そうだったけど実習自体は楽しかったぜ」


"ははっ"と笑い声をあげる声が知らない男の人のものかと思った。



「ダイの夢は小学校の先生かぁ」

「改めて言うと照れるな……」



ダイの大きな腕の中──。


無理矢理顔を後ろに向ければ、真っ直ぐな瞳をしたダイが見えるから。
急に恥ずかしくなって、すぐに視線を反らした。


< 91 / 124 >

この作品をシェア

pagetop