ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「……しょ、小学校」
「ふーん。色々、モンペとかいて大変なんじゃないの?」
「んー、確かに凄いのいるみたいだけどさ」
保育園にも時々すごいお母さんいるもんなー、なんて苦笑いが漏れる。
「まぁ10人に1人位じゃね?」
「ふーん」
「実習行った時にさ。集団になるとイキがってる奴も、1人だときちんと話せてさ……」
「教育実習?」
「そう。アリカも俺も行った小学校だよ。懐かしかったぜ」
「へぇー」
「生意気な奴も多そうだったけど実習自体は楽しかったぜ」
"ははっ"と笑い声をあげる声が知らない男の人のものかと思った。
「ダイの夢は小学校の先生かぁ」
「改めて言うと照れるな……」
ダイの大きな腕の中──。
無理矢理顔を後ろに向ければ、真っ直ぐな瞳をしたダイが見えるから。
急に恥ずかしくなって、すぐに視線を反らした。