ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
カーテンの隙間から光がさして、昨日あれほどアルコールを口にした私にしては珍しく凄く目覚めの良い朝だった。
上半身を軽く起こせば、隣に寝ていたダイもゆっくりと目を開ける。
「ごめん、起こしちゃった?」
「んーん……」
ダイは目を擦りながら欠伸をみせてから、私の腰に手を回して布団の中に引き摺り込んでいく。
「ちょっと、やめてよ。くすぐったいし」
「いーじゃん」
「駄目だってば」
「はー。なんか、夢みてぇ……」
「夢だったりして」
ギュッと腕を回されて、私は完全にダイの抱き枕状態。
「えー、やだよ」
なんて、子供みたいに唇を尖らせるダイがいて思わず笑ってしまう。