弟はドラゴンで



「……ちょ、ちょ!!これめちゃ美味しそう!あ、待ってでもこれも美味しそう……!うわ~迷うー!!」


「うおっ!!なんだこれ3段も乗ってんのか!?フルーツの量バケモンだな……!てかキラッキラしすぎだろ!!」




メニュー表を開いた龍もテンションが一瞬で上がり、私たちはどれにしようか悩みはじめた。


結果。


私は「バナナとキャラメルソースたっぷりのパンケーキ」


龍は「苺と苺のソースたっぷりのパンケーキ」


を頼むことにした。




15分ほど待つと、私たちの席にパンケーキが運ばれてきた。


自分たちのパンケーキを見て、私たちはまたもやテンションが爆発する。




「やば~~~いめちゃめちゃ美味しそう!!!写真撮らなきゃ写真!!」


「な、なんだこの宝石のような輝きは……!!これは本当に食べ物か!?目がチカチカして直視できねぇ……!!!」


「食べなくてもわかるこのフワフワ感!!食べちゃうのがもったいない!!」


「お皿をぎっしり埋めつくしているのにバランスのとれた盛り付け方……!!まさに「パーフェクト」という言葉はこのためにあるのか!!」




2人で盛り上がるというより、個人的にテンションが上がって盛り上がっているという感じの私たち。


お互いバラバラの感情を口にしながら、パシャパシャとスマホで写真を撮るタイミングは同じだった。


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