弟はドラゴンで
「唯、食わねーの?」
「え、あ!食べるよ!」
ぼーっとしてしまっていた私は、龍の一声で我に返った。
「てか唯の一口ちょーだい」
「いーよ、私も一口ちょーだい」
龍がニカッと笑いかけてきて、私もその笑顔につられて笑った。
お互いのパンケーキを食べて、また感動が生まれて、また、笑顔になった。
「美味しいね」って、2人で共有できるこの嬉しくて、楽しい時間が、ずっと続けばいいのにな。
楽しい時間は、すぐに過ぎてしまうから。