弟はドラゴンで
「はぁ~美味しかった!」
食べ終わった私たちは、お会計を済ませてお店を出ていった。
「まじでうまかったな!また来ようぜ!」
「そうだね、また来よ!」
本当に美味しかったし、楽しかったな~。
もう帰るのか……せっかくだし、もうちょっとどこか行きた……
「なぁどっか行く!?せっかくだし、ゲーセンとかその辺の店寄ろうぜ!」
龍の提案に、私は少し驚いた。
今自分が考えていたことと、龍が考えていたことがかぶっていたから。
“まだ楽しみたい”
その思いが共通している気がして、嬉しかった。
「行く!」
そう私が返事すると、龍は嬉しそうに笑った。
それから私たちは、ゲームセンターに行って遊んだり、お店に入ってお互いの似合いそうな服を選び、普段では着ないような服を試着したり。
龍が私に選んだ服が、私のサイズに合ってなくてブカブカだったり、私が龍に選んだ服が、それもサイズが合ってなくて逆にピチピチだったり。
うまくいかなさすぎて、お互いのやることが似すぎていて、2人で大笑いした。
こんな休日も、たまにはいいかも。
またこうやって2人で出かけたいな。
と思った、そんな日だった。