弟はドラゴンで



「はぁ~美味しかった!」



食べ終わった私たちは、お会計を済ませてお店を出ていった。




「まじでうまかったな!また来ようぜ!」


「そうだね、また来よ!」




本当に美味しかったし、楽しかったな~。


もう帰るのか……せっかくだし、もうちょっとどこか行きた……




「なぁどっか行く!?せっかくだし、ゲーセンとかその辺の店寄ろうぜ!」




龍の提案に、私は少し驚いた。


今自分が考えていたことと、龍が考えていたことがかぶっていたから。


“まだ楽しみたい”


その思いが共通している気がして、嬉しかった。




「行く!」




そう私が返事すると、龍は嬉しそうに笑った。


それから私たちは、ゲームセンターに行って遊んだり、お店に入ってお互いの似合いそうな服を選び、普段では着ないような服を試着したり。


龍が私に選んだ服が、私のサイズに合ってなくてブカブカだったり、私が龍に選んだ服が、それもサイズが合ってなくて逆にピチピチだったり。


うまくいかなさすぎて、お互いのやることが似すぎていて、2人で大笑いした。




こんな休日も、たまにはいいかも。




またこうやって2人で出かけたいな。




と思った、そんな日だった。


< 25 / 48 >

この作品をシェア

pagetop