愛してるから、私を忘れて。



桜は、驚いた顔で、


「ねぇ、どうして・・・?桃原の事、あんなに好きだったじゃない・・・。」


「桜には関係ないでしょ?関わってこないでよ。」


ごめん。


桜。


今だけ、私に傷つけられて・・・。


そして、私を嫌いになって。


忘れて・・・。


「もともと、私桜がウザいって思ってたの。」


「なんで・・・?」


「私が桜といたのは、社交的な桜といれば友達の困らないからだよ。」


「嘘でしょ・・・?」


「ずっと、桜の事が嫌いだったよ。」


そう言うと、桜は眼の縁に涙を溜めてこう言った。


「信じてたのに・・・っ。酷いよっ。もう、大っ嫌い!」


ズキリ


< 14 / 51 >

この作品をシェア

pagetop