愛してるから、私を忘れて。
目を開けると、そこは病院だった。
「菜花・・・、」
「お、かあさん・・・。」
「楽しかった?」
「うん。この人生・・・、短かったけど・・・、とっても、楽しかった。」
「そう。良かった。」
「お母さん、最後の言葉を・・・。」
お医者さんはそう言う。
あぁ、意識がふわふわする。
きっと、もう・・・。
「おか、あさ・・・、ん。だ、いすき、だよ・・・。」
「私も、大好きよ・・・。ありがとう・・・。」
お母さんがほほ笑んだのを私は見て、私は永遠の眠りに着いた。