愛してるから、私を忘れて。



教室は、シンと静まった。


「ねぇ、ヤバくない?」


「菜花ちゃん、死んじゃったの・・・?」


「もしかして、桃原くんや桜ちゃんのことって、腫瘍とかのせいだったり・・・。」


「じゃあ、あたし達がしたことは・・・。」


「最低だ・・・。」


クラス中が、自分を責めあう。


「嫌・・・。嘘でしょ・・・?菜花・・・。菜花ぁ・・・。」


泣きながら、そう言うのは相園だった。





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