愛してるから、私を忘れて。



放課後になって、葬式会場に行った。


「桜ちゃん・・・?」


「おばさん・・・。」


菜花のお母さんが、私を呼び止めた。


「あの子、桜ちゃんにいっぱい酷いことを言ったみたいね。ごめんなさい。・・・でも、許してあげてほしいの・・・。」


おばさんは、悲しそうな顔でそう言う。


「違います・・・。私が、全部悪いんです。何も知らないのに、菜花が、私達の為にしてくれたのに私は菜花のことを最低って思って・・・。」


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