キスから始まった永遠




季節は、桜の花びらが舞う頃。
俺はキミに出会った。



「ねぇ、この子の花言葉、知ってる?」

「は?」



春のなまぬるい風が俺の首すじをなでては、通りすぎていく。



「だからさっ、スターチスの花言葉。」


何言い出すんだ、急に…


そんな事を思いながらも、あえて言葉にはせず、俺はただ首を横にふった。



「永遠の愛、なんだって。」

「……へぇ。」


それを聞いて、俺はどうしろっていうんだ?


「永遠の愛、素敵だと思わない?」

「……まぁ。」

「…あ、今、恋とか愛に永遠なんてないって思ったでしょ?」

「え?」


なんで分かるんだ!?






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