キスから始まった永遠
「ひゃ…っ」
「いくら優雅でも…ね。うん……確かに。」
そう言いながら優雅は、あたしの頭をぽんぽんと軽くたたいた。
「~~っ!?」
「ん?なに?キスされるとでも思った?」
「そっそんなわけないでしょ!」
そう言いながらも、きっと目は泳いでいるだろうと予想し、優雅から床へと目線を外す。
…が、すぐに視界が目の前にある本棚へとかわった。
最初は理解できなかった頭がはたらき、ようやく状況を理解する。
「……!?」
優雅があたしの顔をグイッと持ち上げた。
そして、2人の唇が軽く触れ合う。
「……ッッ!?」
「……まだまだあまいっすね、葉月先輩。」
そう言うと、優雅は口元をあげてふっと笑った。