恋は、秘密主義につき。
「気にすンなって言ったろ。これがオレの仕事だ」
胸ポケットにスマートフォンを仕舞い、隣りの一実ちゃんをチラっと窺う仕草。
「あの。会社で一緒にフロア・アテンダントをしている有沢一実ちゃんです。一番の仲良しなんです」
「・・・どーも」
私の紹介に、短く挨拶する佐瀬さん。
「有沢です。ずい分と渋いお兄サンですねー。美玲とはどういう知り合いなんですぅ?」
いきなりのぶりっ子モードで上目遣い。口許は緩めても目は笑わない。
一実ちゃんが警戒態勢に入った徴(しるし)で、慌ててフォローする。
「あ、あのですねっ、佐瀬さんは愁兄さまのお友達なんです!」
「シスコンお兄さんの?」
「えぇと、兄さまに頼まれて私の送り迎えをしてくれてるんです。怪しい人じゃないので大丈夫ですよ?」
「なぁに? とうとうボディガードまで付けたの?、美玲のシスコンお兄さんは」
呆れ顔で大仰な溜め息を漏らした一実ちゃんに。向かい合った佐瀬さんがククッと笑いをくぐもらせた。
胸ポケットにスマートフォンを仕舞い、隣りの一実ちゃんをチラっと窺う仕草。
「あの。会社で一緒にフロア・アテンダントをしている有沢一実ちゃんです。一番の仲良しなんです」
「・・・どーも」
私の紹介に、短く挨拶する佐瀬さん。
「有沢です。ずい分と渋いお兄サンですねー。美玲とはどういう知り合いなんですぅ?」
いきなりのぶりっ子モードで上目遣い。口許は緩めても目は笑わない。
一実ちゃんが警戒態勢に入った徴(しるし)で、慌ててフォローする。
「あ、あのですねっ、佐瀬さんは愁兄さまのお友達なんです!」
「シスコンお兄さんの?」
「えぇと、兄さまに頼まれて私の送り迎えをしてくれてるんです。怪しい人じゃないので大丈夫ですよ?」
「なぁに? とうとうボディガードまで付けたの?、美玲のシスコンお兄さんは」
呆れ顔で大仰な溜め息を漏らした一実ちゃんに。向かい合った佐瀬さんがククッと笑いをくぐもらせた。