恋は、秘密主義につき。
殺すという言葉を簡単に投げつけられた、その後で。
佐瀬さんの気配が変わった。・・・と思った。

おもむろにカーキ色のパンツのポケットに両手を突っ込み、心底うんざりしたように大きく息を吐く。そして。

「・・・・・・ガキが詰まらねぇコト、抜かしてんじゃねーぞ。相手見て選ばねーとな、次はテメーが死ぬってコトを憶えとけ。・・・アホが」




瞬間。


心臓が。


聴いたこともない音を立て。


躰ごと。細胞ごと。


戦慄いて。


破裂するかと。


思いました。
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