恋は、秘密主義につき。
お昼休みを挟み、午後一番からの来客ラッシュもひと段落した頃。
備え付けのビジネスホンに内線コールが入り、一実ちゃんに目線で合図して受話器を取る。
「はい。6階アテンダントの楠田でございます」
液晶パネルに表示された部署と氏名を確認しつつ、いつも通り丁寧に応対。
『楠田だ。スケジュールについて変更がある。今から3番のミーティングルームに来てもらえないか』
「・・・かしこまりました」
3秒くらい間が空いてしまったのは、相手がたぁ君だったからです。
本当に仕事の話なのかと疑ってしまうのもどうかと思いますけど、何しろたぁ君ですから。
「一実ちゃん。たぁ君の呼び出しなので、ちょっと席を外しますね」
悪いことをしに行くわけでもないのに、とても申し訳ない気持ちになるのはどうしてでしょう。無関係なプライベートな話だったら。・・・・・・少し考えます。
「いってらっしゃい。こっちは任せといて?」
ヒソヒソ声で話しながら一実ちゃんが可愛く片目を瞑り、快く送り出してくれました。
備え付けのビジネスホンに内線コールが入り、一実ちゃんに目線で合図して受話器を取る。
「はい。6階アテンダントの楠田でございます」
液晶パネルに表示された部署と氏名を確認しつつ、いつも通り丁寧に応対。
『楠田だ。スケジュールについて変更がある。今から3番のミーティングルームに来てもらえないか』
「・・・かしこまりました」
3秒くらい間が空いてしまったのは、相手がたぁ君だったからです。
本当に仕事の話なのかと疑ってしまうのもどうかと思いますけど、何しろたぁ君ですから。
「一実ちゃん。たぁ君の呼び出しなので、ちょっと席を外しますね」
悪いことをしに行くわけでもないのに、とても申し訳ない気持ちになるのはどうしてでしょう。無関係なプライベートな話だったら。・・・・・・少し考えます。
「いってらっしゃい。こっちは任せといて?」
ヒソヒソ声で話しながら一実ちゃんが可愛く片目を瞑り、快く送り出してくれました。