恋は、秘密主義につき。
「では」
私はこれで失礼しますね、と言いかけたところで気配を感じて振り返る。と。
三つ揃いのスーツ姿で冷ややかにこっちを見下ろすたぁ君が、すぐ後ろに立っていました。
「・・・いいからお前はもう戻りなさい、美玲」
「あ、はい」
「あとはお兄ちゃんの仕事だからな」
銀縁眼鏡のブリッジに手をやり、きりっと公私混同な発言をしてます。
仕事にはストイックなたぁ君ですから、たとえ征士君を気に入らないとしても私情は挟んだりしないと、そこは信用しています。・・・・・・・・・大丈夫。なはずです。
もう一度お辞儀をしてドアをゆっくり戻しながら。征士君と目が合った。
ほんの一瞬だったのに。とても力強く私の胸を。突き抜けていきました。
私はこれで失礼しますね、と言いかけたところで気配を感じて振り返る。と。
三つ揃いのスーツ姿で冷ややかにこっちを見下ろすたぁ君が、すぐ後ろに立っていました。
「・・・いいからお前はもう戻りなさい、美玲」
「あ、はい」
「あとはお兄ちゃんの仕事だからな」
銀縁眼鏡のブリッジに手をやり、きりっと公私混同な発言をしてます。
仕事にはストイックなたぁ君ですから、たとえ征士君を気に入らないとしても私情は挟んだりしないと、そこは信用しています。・・・・・・・・・大丈夫。なはずです。
もう一度お辞儀をしてドアをゆっくり戻しながら。征士君と目が合った。
ほんの一瞬だったのに。とても力強く私の胸を。突き抜けていきました。