恋は、秘密主義につき。
「すみません、ぜんぶ用意させてしまって・・・」
おずおずと恐縮するしかない私に、視線を傾けた征士君が手を伸ばし、頭を撫でる。
「当たり前みたいに、こういうのは女の子がすべきって俺は思わないよ? むしろ、してあげたい欲の方が強いから遠慮なしに甘えて欲しいけどな」
上にあった掌の温もりが、今日は下ろしたままの髪を伝って、頬をやんわりなぞった。・・・刹那、流れるような動作で。瞬きしてる合間の一瞬。目の前が暗くなり、唇に触れていったナニか。
離れた征士君と目が合った。数秒。
「・・・ずっと好きだった」
真っ直ぐな眼差し。
言葉もない私。
逸らせないでいるのを、彼はふっと淡い笑みを緩ませて。
「ごめん。次はちゃんと断るから」
・・・・・・そういう問題なのかと、思ったり思わなかったり。
おずおずと恐縮するしかない私に、視線を傾けた征士君が手を伸ばし、頭を撫でる。
「当たり前みたいに、こういうのは女の子がすべきって俺は思わないよ? むしろ、してあげたい欲の方が強いから遠慮なしに甘えて欲しいけどな」
上にあった掌の温もりが、今日は下ろしたままの髪を伝って、頬をやんわりなぞった。・・・刹那、流れるような動作で。瞬きしてる合間の一瞬。目の前が暗くなり、唇に触れていったナニか。
離れた征士君と目が合った。数秒。
「・・・ずっと好きだった」
真っ直ぐな眼差し。
言葉もない私。
逸らせないでいるのを、彼はふっと淡い笑みを緩ませて。
「ごめん。次はちゃんと断るから」
・・・・・・そういう問題なのかと、思ったり思わなかったり。