恋は、秘密主義につき。
システムエンジニア?だったかの専門学校を卒業して、そういう関係の部署に就いたふーちゃんは。たぁ君とは別モノで、とても私ビイキです。
同い年で七五三も入学式も全ての学校行事が一緒の二人は、周りも兄妹というより双子扱いでしたから。ふーちゃんは一心同体のように、思っているのかも知れません。
『いい?、ミレイ。ぼくがダメって言ったことは、絶対ダメだからね? 誰かと付き合う時は、必ず報告。結婚なんて死んでも許さないから』
北海道にお引っ越しした3年前。見送りに行った私を空港でぎゅうっと抱き締め、呪い殺されそうな低い声で耳元に囁かれましたっけ・・・。
征士君のことが知れるのは時間の問題だったし、こうなることは想定内と言えば想定内なのですけれども。胸の中で大きな溜め息が零れます。
「フレイエムの鳴宮だろ? 政略結婚って見え見えじゃんか」
腕組みをしたふーちゃんの顔付きが、一段と厳しく見えました。
同い年で七五三も入学式も全ての学校行事が一緒の二人は、周りも兄妹というより双子扱いでしたから。ふーちゃんは一心同体のように、思っているのかも知れません。
『いい?、ミレイ。ぼくがダメって言ったことは、絶対ダメだからね? 誰かと付き合う時は、必ず報告。結婚なんて死んでも許さないから』
北海道にお引っ越しした3年前。見送りに行った私を空港でぎゅうっと抱き締め、呪い殺されそうな低い声で耳元に囁かれましたっけ・・・。
征士君のことが知れるのは時間の問題だったし、こうなることは想定内と言えば想定内なのですけれども。胸の中で大きな溜め息が零れます。
「フレイエムの鳴宮だろ? 政略結婚って見え見えじゃんか」
腕組みをしたふーちゃんの顔付きが、一段と厳しく見えました。