恋は、秘密主義につき。
「確かに征士君は鳴宮家の人です。でも自分の意思で楠田グループに入社して、楠田の人間になろうとしてくれてるんだと思います」
俯き加減に、膝の上できゅっと両手を握り締めた。
「もちろん、フレイエムの利益も考えてないわけじゃないとは言ってました、・・・けど」
「当たり前だよ。上手いコト言って結婚したら、散々ミレイを利用するに決まってる」
冷ややかに言い切って、ふーちゃんは肩で息を吐いた。
「ぼくは、鳴宮との結婚だけは反対だからね。何がなんでも阻止するよ。愁兄が敵に回っても、絶対に」
「ふーちゃぁん・・・・・・」
「そんな泣きそうな顔してもダメ。ミレイを守れるのは、ぼくだけなんだからね。楠田のおじさん達だって、腹の中じゃ何考えてるか分かったもんじゃない。いい?、早まって婚約なんかしたら殺すよ? 分かった?」
鼻先がくっつきそうなくらいまで冷酷そうな表情が間近く迫ってきて、涙目で縦に首を小さく振る。もはや脅しです。
こうなったらもう、ふーちゃんに逆らう術がありません。
最強いえ、一族最恐です。・・・知る人ぞ知る、この裏表の激しさは。
俯き加減に、膝の上できゅっと両手を握り締めた。
「もちろん、フレイエムの利益も考えてないわけじゃないとは言ってました、・・・けど」
「当たり前だよ。上手いコト言って結婚したら、散々ミレイを利用するに決まってる」
冷ややかに言い切って、ふーちゃんは肩で息を吐いた。
「ぼくは、鳴宮との結婚だけは反対だからね。何がなんでも阻止するよ。愁兄が敵に回っても、絶対に」
「ふーちゃぁん・・・・・・」
「そんな泣きそうな顔してもダメ。ミレイを守れるのは、ぼくだけなんだからね。楠田のおじさん達だって、腹の中じゃ何考えてるか分かったもんじゃない。いい?、早まって婚約なんかしたら殺すよ? 分かった?」
鼻先がくっつきそうなくらいまで冷酷そうな表情が間近く迫ってきて、涙目で縦に首を小さく振る。もはや脅しです。
こうなったらもう、ふーちゃんに逆らう術がありません。
最強いえ、一族最恐です。・・・知る人ぞ知る、この裏表の激しさは。