キミのもの
「え、なに?離して」


「断るとかまじナイわー」


「は?」


「ちょっと可愛いからって、調子こいてんの?」


なにコイツ、意味わかんないんだけど。


掴まれた腕を振り払おうとしたけれど、すごい力で掴まれていてびくともしない。


「ね、ほんと離してよ」


「じゃーさ、付き合ってくんなくていいから、一発ヤラしてよ」


気持ち悪くて、鳥肌が立った。


「…………イヤ」


コイツ怖い、目がマジだ。


どうしよう、どうしたらいい?!


誰か助けてよ。


助けて。


……助けて、蒼真くん!


彼氏ヅラすんなら助けに来てよ、バカ!
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