そのままの君が好き〜その恋の行方〜
合格の連絡をもらった俺は、まず両親に、続いて心配してくれてた友達、更には前の会社の上司や金澤さんにも報告の連絡を入れた。
直接電話した人、メールやLINEで報告した人と様々いたが、みな一様に喜んでくれた。
唯からは、俺が報告する前に、電話が掛かって来て
『聞いたよ、おめでとう。』
「ありがとう。」
『気になって、向こうの人事部長に問い合わせちゃった。2度目になっちゃうけど、就職祝いしないとね。』
「それは悪いよ。すまないけど、この間の話、まだ返事出来ない。だから・・・。」
『ソウくんはそう言うと思った。だけど、今の私達は、とにかく会って、いろんな話をするべきじゃない?私はソウくんに、もう一度、自分をよく見て欲しいし、知って欲しいから。』
そう言われると、俺も無下には断れなくなる。
「じゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかな。ただし、場所はあんまり、肩凝らない所でよろしく。」
『OK。』
ちょっと吹き出しながら唯は答えた。
その後、三嶋からも久々に連絡が来た。
『おめでとう。井口くんから聞いたよ。でも後輩には知らせて、可愛い妹には、なしのつぶてってどういうこと?』
「だって、年明けから音信不通だったじゃねぇか。」
『そっか、こっちも出張とかいろいろあってさ。寂しい思いさせてゴメンね〜。』
「バカ。」
コイツと話してると、本当に気が置けないというか楽しい。
『いつから仕事行くの?』
「4月頭から。この時期だから、新入社員に合わせてって言われた。」
『じゃ、少し時間あるね。お祝い兼ねて、井口くんと3人で、久しぶりに呑もうよ。』
「わかった、よろしく。」
とまた1件約束が。
そして意外だったのは、桜井さんからも連絡をもらったことだった。
『もしもし、突然ごめんなさい。LINE見たから・・・就職おめでとうございます。』
「ありがとう。」
『なんか、正直ホッとした。』
「心配掛けて、ゴメン。」
さっきの三嶋相手の時とは一転、重苦しい空気になってしまう。
『あの・・・。』
「えっ?」
少しの沈黙のあと、遠慮がちに桜井さんが口を開く。
『ご迷惑かもしれないけど・・・もしよかったら、1度会えないかな?お祝いもしたいし、それに・・・お話したいこともあるから。』
意外な申し出に俺は驚いたけど
「迷惑なんてことないよ。是非お願いします。」
次の瞬間、俺はそう答えていた。
『よかった。いつ頃なら大丈夫?』
「僕は3月中は基本的にフリーだから、桜井さんの都合に合わせるよ。」
『悪いね。平日の夜は、やっぱり厳しいから、土日になっちゃうけど、それでもいい?』
「僕の方は全然。むしろ、せっかくの休みなのに、こっちの方こそ、申し訳ないよ。」
『そんなことないよ。じゃ、よろしくお願いします。』
この他にも、何人かの友達からも、有り難いお誘いをもらった俺は、すっかりお忙しいことになったが、唯と桜井さん、2人との約束が出来たことは、俺をしばし、物思いに沈めることになった。
直接電話した人、メールやLINEで報告した人と様々いたが、みな一様に喜んでくれた。
唯からは、俺が報告する前に、電話が掛かって来て
『聞いたよ、おめでとう。』
「ありがとう。」
『気になって、向こうの人事部長に問い合わせちゃった。2度目になっちゃうけど、就職祝いしないとね。』
「それは悪いよ。すまないけど、この間の話、まだ返事出来ない。だから・・・。」
『ソウくんはそう言うと思った。だけど、今の私達は、とにかく会って、いろんな話をするべきじゃない?私はソウくんに、もう一度、自分をよく見て欲しいし、知って欲しいから。』
そう言われると、俺も無下には断れなくなる。
「じゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかな。ただし、場所はあんまり、肩凝らない所でよろしく。」
『OK。』
ちょっと吹き出しながら唯は答えた。
その後、三嶋からも久々に連絡が来た。
『おめでとう。井口くんから聞いたよ。でも後輩には知らせて、可愛い妹には、なしのつぶてってどういうこと?』
「だって、年明けから音信不通だったじゃねぇか。」
『そっか、こっちも出張とかいろいろあってさ。寂しい思いさせてゴメンね〜。』
「バカ。」
コイツと話してると、本当に気が置けないというか楽しい。
『いつから仕事行くの?』
「4月頭から。この時期だから、新入社員に合わせてって言われた。」
『じゃ、少し時間あるね。お祝い兼ねて、井口くんと3人で、久しぶりに呑もうよ。』
「わかった、よろしく。」
とまた1件約束が。
そして意外だったのは、桜井さんからも連絡をもらったことだった。
『もしもし、突然ごめんなさい。LINE見たから・・・就職おめでとうございます。』
「ありがとう。」
『なんか、正直ホッとした。』
「心配掛けて、ゴメン。」
さっきの三嶋相手の時とは一転、重苦しい空気になってしまう。
『あの・・・。』
「えっ?」
少しの沈黙のあと、遠慮がちに桜井さんが口を開く。
『ご迷惑かもしれないけど・・・もしよかったら、1度会えないかな?お祝いもしたいし、それに・・・お話したいこともあるから。』
意外な申し出に俺は驚いたけど
「迷惑なんてことないよ。是非お願いします。」
次の瞬間、俺はそう答えていた。
『よかった。いつ頃なら大丈夫?』
「僕は3月中は基本的にフリーだから、桜井さんの都合に合わせるよ。」
『悪いね。平日の夜は、やっぱり厳しいから、土日になっちゃうけど、それでもいい?』
「僕の方は全然。むしろ、せっかくの休みなのに、こっちの方こそ、申し訳ないよ。」
『そんなことないよ。じゃ、よろしくお願いします。』
この他にも、何人かの友達からも、有り難いお誘いをもらった俺は、すっかりお忙しいことになったが、唯と桜井さん、2人との約束が出来たことは、俺をしばし、物思いに沈めることになった。