そのままの君が好き〜その恋の行方〜
「だから、もし声が聞きたくなったら、夜中でもいいから電話しよ。どうしても会いたくなったら、例え30分でもいいから、絶対に会おうよ。今はそれで仕方がないよ。だって、あなたは新しい会社で、無我夢中で頑張んなきゃいけないし、私も新しい部署にステップアップした立場で赴任してるから。お互い仕事を大切にしなくちゃいけない時期なんだもん。」
「うん。」
「それを蔑ろにはしたくないから。」
「そうだよね。」
私の言葉に、総一郎は強く頷いてくれる。
「それに・・・もしこのまま、ずっとスレ違いが続いて、どうしてもあなたか仕事か、どちらかを選ばなければならなくなったとしたら、私は絶対に総一郎を選ぶから。」
「加奈・・・。」
驚いたように、私を見る総一郎。
「あなたが私を選んでくれたあの日から、私の気持ちは決まってるから。」
「いや、それはダメだよ。」
慌てたように総一郎が言う。
「もし、君にそんな選択をさせるようなら、僕は君の人生パートナーとして失格だよ。『桜井加奈、厚生労働省事務次官に任ず。』君には将来、この辞令を受け取って欲しいんだ。僕はその為のサポートには、全力を尽くすつもりだから。」
「そんなの嫌。」
「えっ?」
「だって、その辞令の宛名、『沖田加奈』じゃなきゃ困るもん。」
そう言って、私は微笑む。
「加奈。」
その私の顔を見て、総一郎もニコリと笑う。そんな総一郎の優しい笑顔が嬉しくて、私は彼の胸に身を預けた。
「総一郎、ありがとう。あなたの気持ち、嬉し過ぎる。」
「僕の方こそ、加奈にあんなこと言ってもらえるなんて・・・。絶対にそんなことはさせないけど、でも光栄です。本当にありがとう。」
それは、幸せな時間だった・・・。
「うん。」
「それを蔑ろにはしたくないから。」
「そうだよね。」
私の言葉に、総一郎は強く頷いてくれる。
「それに・・・もしこのまま、ずっとスレ違いが続いて、どうしてもあなたか仕事か、どちらかを選ばなければならなくなったとしたら、私は絶対に総一郎を選ぶから。」
「加奈・・・。」
驚いたように、私を見る総一郎。
「あなたが私を選んでくれたあの日から、私の気持ちは決まってるから。」
「いや、それはダメだよ。」
慌てたように総一郎が言う。
「もし、君にそんな選択をさせるようなら、僕は君の人生パートナーとして失格だよ。『桜井加奈、厚生労働省事務次官に任ず。』君には将来、この辞令を受け取って欲しいんだ。僕はその為のサポートには、全力を尽くすつもりだから。」
「そんなの嫌。」
「えっ?」
「だって、その辞令の宛名、『沖田加奈』じゃなきゃ困るもん。」
そう言って、私は微笑む。
「加奈。」
その私の顔を見て、総一郎もニコリと笑う。そんな総一郎の優しい笑顔が嬉しくて、私は彼の胸に身を預けた。
「総一郎、ありがとう。あなたの気持ち、嬉し過ぎる。」
「僕の方こそ、加奈にあんなこと言ってもらえるなんて・・・。絶対にそんなことはさせないけど、でも光栄です。本当にありがとう。」
それは、幸せな時間だった・・・。