そのままの君が好き〜その恋の行方〜
三嶋と別れて、部屋を出た俺の表情は、自分でもわかるくらいに、また曇っていた。
(プライベートを引きずって、後輩に心配かけてるようじゃな・・・。)
確かにここ1週間、俺は心ここにあらずという時間が多かったことは自覚している。そしてそんな風に、俺の心を千々に乱しているのは、もちろん桜井さんじゃない。
実は、あの披露宴の最中、唯と話して以降の記憶がほとんどない。あとで塚原や岩武さん達に聞いても、特に酔っぱらった様子もなく、それなりに話したり、騒いだりしてたらしいのだが・・・。既に俺の心がその場になかった証拠だ。
ショックだった。唯に新しい彼氏がいるのは、想像の範囲内だった。もちろん、それでも唯が、別の男と仲睦まじくしてる姿を見るのは辛かったけど。
しかし、それ以上にショックだったのは、唯が俺にまだ気があるようなことを言ったことだった。
なぜ唯はあんなことを言ったのだろう?あの子は天真爛漫だが、決して人をからかったり、人の心をもて遊んだりする子じゃない・・・はずだ。
だとしたら、あれは唯の本心なのか?でも俺達の別離を決めたのは唯自身だ。既に好きな人もいて、その彼に向ける唯の笑顔に偽りは感じられない。
唯は結局、何事もなかったように、アメリカへ戻って行った。あの彼氏と一緒に。
あの時、唯に最後まで言葉を繋がせなかったのは、せめてもの、俺のプライドだった。
だが・・・結局俺は、あの唯の言動に動揺し、心を乱されてる。それが「未練」というものだと、わかっているのに、なんだかんだ言って、唯が自分のところに帰って来ることなど、あり得ないことも知ってるはずなのに・・・。
そんなことをウジウジ考えてしまった1週間。先輩にカツを入れられ、後輩に心配を掛けてしまった。
いくら考えても仕方ない。明日からもう1度、気合いを入れ直して行こう。悔いの残るような年末は、送りたくない。
(プライベートを引きずって、後輩に心配かけてるようじゃな・・・。)
確かにここ1週間、俺は心ここにあらずという時間が多かったことは自覚している。そしてそんな風に、俺の心を千々に乱しているのは、もちろん桜井さんじゃない。
実は、あの披露宴の最中、唯と話して以降の記憶がほとんどない。あとで塚原や岩武さん達に聞いても、特に酔っぱらった様子もなく、それなりに話したり、騒いだりしてたらしいのだが・・・。既に俺の心がその場になかった証拠だ。
ショックだった。唯に新しい彼氏がいるのは、想像の範囲内だった。もちろん、それでも唯が、別の男と仲睦まじくしてる姿を見るのは辛かったけど。
しかし、それ以上にショックだったのは、唯が俺にまだ気があるようなことを言ったことだった。
なぜ唯はあんなことを言ったのだろう?あの子は天真爛漫だが、決して人をからかったり、人の心をもて遊んだりする子じゃない・・・はずだ。
だとしたら、あれは唯の本心なのか?でも俺達の別離を決めたのは唯自身だ。既に好きな人もいて、その彼に向ける唯の笑顔に偽りは感じられない。
唯は結局、何事もなかったように、アメリカへ戻って行った。あの彼氏と一緒に。
あの時、唯に最後まで言葉を繋がせなかったのは、せめてもの、俺のプライドだった。
だが・・・結局俺は、あの唯の言動に動揺し、心を乱されてる。それが「未練」というものだと、わかっているのに、なんだかんだ言って、唯が自分のところに帰って来ることなど、あり得ないことも知ってるはずなのに・・・。
そんなことをウジウジ考えてしまった1週間。先輩にカツを入れられ、後輩に心配を掛けてしまった。
いくら考えても仕方ない。明日からもう1度、気合いを入れ直して行こう。悔いの残るような年末は、送りたくない。