記憶をなくしたキミ
「やったじゃん芽衣ー!かなり進歩だよ!」
私よりも喜んでるんじゃないかってくらい
喜んでいる真紀
私は本当に良い友達を持ったよ、、、
結局そうちゃんとは今週の土曜日に
遊ぶことになった。
金曜の放課後。
真紀と電話しながら服を決め
メイクを練習し
真紀先生からアドバイスを貰っている笑
「私の記憶がないまま、本当にそうちゃんと遊んでも良いのかなあ、、」
不意に心の声がもれた
「ねえ芽衣、よく聞いて?」
急に真紀が真剣なトーンで話す
「 ‘ そうちゃん ’ が芽衣の幼なじみで芽衣のことを忘れていることは事実。いつ思い出すかもわからないし、思い出さないかもしれない
でもだからって芽衣が身を引く必要はない。だって芽衣は好きなんでしょ?
昔の芽衣は忘れてしまっても
今の芽衣をこれから蒼太くんの
記憶に残していけばいいんじゃない?
それに私は蒼太くんは絶対芽衣の事を思い出すって信じてるよ?
だから芽衣は今を思いっきり楽しんで蒼太くんとこれからの思い出を明るくしていこ???」
「、、、真紀、わたし、っ、、、」
「もう芽衣泣かないの〜!
明日デートなのに目が腫れちゃうよ?」
「っっデートじゃないもん!」
そうだ、真紀の言う通り
これからの記憶を作っていけばいいんだ
未来を明るくしていかなきゃ
いつかそうちゃんが思い出した時に
悲しくならないように、、、、、、