一途な敏腕弁護士と甘々な偽装婚約
6
☆緊張します
少しずつ秋の訪れを感じ始めた九月。
私は、まだ、あの日のキスの理由を聞けずにいる。
あれは、なんだったのかしら。
あの後、私たちは、何もなかったかのように過ごしている。けれど、時々晴正さんが何か考え事をしているようなそぶりで一時停止することがある。
キスしたことを、後悔していたら、どうしよう。
あのキスは、きっと同情で。
私の気持ちに気付いて、応えようとしてくれたのだろうか。
それとも、偽装婚約者として、私が恋愛初心者だから、慣れさせようとしてくれているんだろうか。
少しは期待してもいいのだろうか。
一緒に暮らしているのに、本音は何も聞けないまま、秋を迎えようとしていた。
私は、まだ、あの日のキスの理由を聞けずにいる。
あれは、なんだったのかしら。
あの後、私たちは、何もなかったかのように過ごしている。けれど、時々晴正さんが何か考え事をしているようなそぶりで一時停止することがある。
キスしたことを、後悔していたら、どうしよう。
あのキスは、きっと同情で。
私の気持ちに気付いて、応えようとしてくれたのだろうか。
それとも、偽装婚約者として、私が恋愛初心者だから、慣れさせようとしてくれているんだろうか。
少しは期待してもいいのだろうか。
一緒に暮らしているのに、本音は何も聞けないまま、秋を迎えようとしていた。