一途な敏腕弁護士と甘々な偽装婚約
 そこへとりからぶっかけうどんが運ばれてきた。
 コシのある麺とゆずが香るつゆ。熱々の揚げたてのとりからがアクセントになり、食が進む、

「で? どうやって美月ちゃんと両想いに?」

 ニヤニヤしながら奈良崎が聞いてくる。食べるの早すぎだろ。

「まだちゃんと言葉にしてないんだ。だからきちんと誤解なく伝えた上で合意を得たい」

 ぽかんとする奈良崎。

「ちゃんと言葉にしてない?」
「……分かってる。だけど腹は括った。ちゃんと準備して、きちんとプロポーズする」
「うーん、まぁ……がんばれよ」

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