一途な敏腕弁護士と甘々な偽装婚約
「愛海さんこそ、大事なお式の前に無理しちゃダメですよ!」
そう、愛海さんはもうすぐご結婚されるの予定だ。お相手は、当弁護士事務所の奈良崎涼先生。
美男美女のカップル誕生に、先日から事務所内はお祝いムードで沸いている。どちらもモテモテなので、一部の方は羨望の眼差しで二人を見ていたのは知っていたが……。
「うーん、でもちょっと最近雑務が多くてね」
「まさか、また担当が増えたんですか?!」
「違う違う! 招待状配るまで秘密にしてたからかしらねー。最近、仕事をよくふられるのよ。嫌がらせってやつ? 負けてられないから受けて立ってるの!」
他のパラリーガル達から、様々な雑務を押し付けられているのだそう。風通しの良い事務所だと思っていたが、そんな陰湿なことをする人がいるなんて!
私はそんなことになっていると全く知らず驚きを隠せなかった。気づけなかった自分にも腹が立つ。
「だからって一生に一度のお式に倒れたら大変ですよ! 無理しちゃダメです! 私から所長に言いましょうか?」
「ダメダメ! そんなのダメよ! それに私を誰だと思ってるの!? 全然余裕よ!」
愛海さんが物凄い勢いで否定した。
「……私では力不足かもしれないですけど、何でもお仕事回してください!」
「ありがとう。ふふっ、でも多分大丈夫。奈良崎先生も手伝ってくれてるから♪」
美人にウインクされた。可愛い。奈良崎先生ったらもうお尻に敷かれているのかな。さすが愛海さん!
そう、愛海さんはもうすぐご結婚されるの予定だ。お相手は、当弁護士事務所の奈良崎涼先生。
美男美女のカップル誕生に、先日から事務所内はお祝いムードで沸いている。どちらもモテモテなので、一部の方は羨望の眼差しで二人を見ていたのは知っていたが……。
「うーん、でもちょっと最近雑務が多くてね」
「まさか、また担当が増えたんですか?!」
「違う違う! 招待状配るまで秘密にしてたからかしらねー。最近、仕事をよくふられるのよ。嫌がらせってやつ? 負けてられないから受けて立ってるの!」
他のパラリーガル達から、様々な雑務を押し付けられているのだそう。風通しの良い事務所だと思っていたが、そんな陰湿なことをする人がいるなんて!
私はそんなことになっていると全く知らず驚きを隠せなかった。気づけなかった自分にも腹が立つ。
「だからって一生に一度のお式に倒れたら大変ですよ! 無理しちゃダメです! 私から所長に言いましょうか?」
「ダメダメ! そんなのダメよ! それに私を誰だと思ってるの!? 全然余裕よ!」
愛海さんが物凄い勢いで否定した。
「……私では力不足かもしれないですけど、何でもお仕事回してください!」
「ありがとう。ふふっ、でも多分大丈夫。奈良崎先生も手伝ってくれてるから♪」
美人にウインクされた。可愛い。奈良崎先生ったらもうお尻に敷かれているのかな。さすが愛海さん!