legal office(法律事務所)に恋の罠
「奏さんのご様子から、感情的になることはないと思いますが、仲川社長と仲違いをしても何もいいことはありません」
「わかっています。私はあの男が莉音に金輪際関わらない、と約束していただければそれでいい」
新宿の人通りが多い場所でも、誰もが並んで歩く二人の姿を振り返る。
ビジネススーツを身につけたスタイルのいい美男美女。
そのうちの一人は、今をときめく話題のホテルマン、桜坂奏CEOだ。
打ち合わせをしながら歩く様子は、保険か何かのCMのよう。
その二人が、有名な芸能事務所に入っていく様子に周囲がざわついた。
「すみませんが、桜坂CEOではありませんか?」
芸能記者風の男が、二人がビルのエントランスに入ろうとするのを遮った。
「お隣の女性とはどういう,,,」
「桜坂CEOと私はビジネスの関係です。もしも要らぬ疑いを拡散させた場合にはそれなりの対応をさせて頂きますのでご注意を」
相変わらずのアイアンフェイスで、和奏は眼鏡のエッジをあげる。
奏はフッと笑うと、
「彼女との関係を誤解されるのは光栄ですが、周りからの横やりで信頼を失うのは頂けない。急ぎの商談がありますので失礼致します」
全く動揺を見せず、スマートな対応をとる二人に周囲も芸能記者らしき人物も感嘆のため息をつく。
「お邪魔して申し訳ありませんでした」
一変して動揺を見せ、謝罪してきた芸能記者風の男に対しても、一礼して真摯な対応でエントランスをぬけていく二人は自信に満ち溢れており、
とてもとてもお似合いだった。
「わかっています。私はあの男が莉音に金輪際関わらない、と約束していただければそれでいい」
新宿の人通りが多い場所でも、誰もが並んで歩く二人の姿を振り返る。
ビジネススーツを身につけたスタイルのいい美男美女。
そのうちの一人は、今をときめく話題のホテルマン、桜坂奏CEOだ。
打ち合わせをしながら歩く様子は、保険か何かのCMのよう。
その二人が、有名な芸能事務所に入っていく様子に周囲がざわついた。
「すみませんが、桜坂CEOではありませんか?」
芸能記者風の男が、二人がビルのエントランスに入ろうとするのを遮った。
「お隣の女性とはどういう,,,」
「桜坂CEOと私はビジネスの関係です。もしも要らぬ疑いを拡散させた場合にはそれなりの対応をさせて頂きますのでご注意を」
相変わらずのアイアンフェイスで、和奏は眼鏡のエッジをあげる。
奏はフッと笑うと、
「彼女との関係を誤解されるのは光栄ですが、周りからの横やりで信頼を失うのは頂けない。急ぎの商談がありますので失礼致します」
全く動揺を見せず、スマートな対応をとる二人に周囲も芸能記者らしき人物も感嘆のため息をつく。
「お邪魔して申し訳ありませんでした」
一変して動揺を見せ、謝罪してきた芸能記者風の男に対しても、一礼して真摯な対応でエントランスをぬけていく二人は自信に満ち溢れており、
とてもとてもお似合いだった。