legal office(法律事務所)に恋の罠
三人目は、専門学校に通うアルバイト生。
ホテルのティーラウンジでアルバイトをしている
柚木崎舞花19歳だ。
舞花は先月からバイトとしてティーラウンジのウエイトレスをしている。
未成年、しかも学生なのだが、先月までは22時ぐらいまで残るシフトに入ることもあったという。
「桜坂CEOが来てぇ、何か困ったことはないかって聞かれたから相談したんです。それからすぐに無理な勤務体制は改善されたんですよぅ」
明るいブラウンに染めていた髪が伸びて、プリン状態になっている彼女は、お世辞にも高級ホテルのウエイトレスには見えない。
しかし、勤務中は帽子の中に髪を全て納めてしまうので問題ないそうだ。
「その時、一緒に髪の色とかも注意されてぇ、舞花が泣いちゃったらCEO、舞花のこと抱き締めて励ましてくれたんですよぅ」
髪の毛をくるくると指に巻き付けながら上目遣いで話す舞花は、楽しそうに和奏を見つめた。
「女弁護士ってカッコいいですよねー。男も選び放題だろうし、舞花も頭が良ければ良かったなー。まあ、彼は馬鹿な女の方が可愛いげがあるって言ってたけど」
「そうですか。それでは、柚木崎さんもCEOの件は同意のもとで、ということでよろしいんですね」
「も、って何?他にも被害者がいるってこと?えー、いいなー。彼ならまた抱き締められてもいいけど、誰にでもしてるんなら、舞花、許せないかも」
プゥーと頬を膨らませた舞花に、和奏はお菓子を差し出した。
「わあ、これ、amourのお菓子だよね。CEOから貰ったりするの?舞花もやっぱり金持ちの男を捕まえたい」
「話を聞かせて貰ったお礼に残りは差し上げますよ」
喜んでお菓子を抱え、舞花は執務室を出ていった。
それを見納めた和奏は、再びソファに倒れ込んだ。
この面談でわかったことが一つ ・・・
もしも本当に、奏がこの3人に手を出したというのなら、
"とんでもなく見境がない"
ということは間違いがないだろう。
それほどに、和奏はこの面談でエネルギーを消費してしまった。
ホテルのティーラウンジでアルバイトをしている
柚木崎舞花19歳だ。
舞花は先月からバイトとしてティーラウンジのウエイトレスをしている。
未成年、しかも学生なのだが、先月までは22時ぐらいまで残るシフトに入ることもあったという。
「桜坂CEOが来てぇ、何か困ったことはないかって聞かれたから相談したんです。それからすぐに無理な勤務体制は改善されたんですよぅ」
明るいブラウンに染めていた髪が伸びて、プリン状態になっている彼女は、お世辞にも高級ホテルのウエイトレスには見えない。
しかし、勤務中は帽子の中に髪を全て納めてしまうので問題ないそうだ。
「その時、一緒に髪の色とかも注意されてぇ、舞花が泣いちゃったらCEO、舞花のこと抱き締めて励ましてくれたんですよぅ」
髪の毛をくるくると指に巻き付けながら上目遣いで話す舞花は、楽しそうに和奏を見つめた。
「女弁護士ってカッコいいですよねー。男も選び放題だろうし、舞花も頭が良ければ良かったなー。まあ、彼は馬鹿な女の方が可愛いげがあるって言ってたけど」
「そうですか。それでは、柚木崎さんもCEOの件は同意のもとで、ということでよろしいんですね」
「も、って何?他にも被害者がいるってこと?えー、いいなー。彼ならまた抱き締められてもいいけど、誰にでもしてるんなら、舞花、許せないかも」
プゥーと頬を膨らませた舞花に、和奏はお菓子を差し出した。
「わあ、これ、amourのお菓子だよね。CEOから貰ったりするの?舞花もやっぱり金持ちの男を捕まえたい」
「話を聞かせて貰ったお礼に残りは差し上げますよ」
喜んでお菓子を抱え、舞花は執務室を出ていった。
それを見納めた和奏は、再びソファに倒れ込んだ。
この面談でわかったことが一つ ・・・
もしも本当に、奏がこの3人に手を出したというのなら、
"とんでもなく見境がない"
ということは間違いがないだろう。
それほどに、和奏はこの面談でエネルギーを消費してしまった。