legal office（法律事務所）に恋の罠

｢この録画内容であなたが語っていることは、Hotel Bloomingと山崎legal officeへの名誉を傷つける内容を含んでいます。また、明らかに仲川社長を脅迫していますよね。更に現金の受け渡しも要求している｣

山崎の言い分に、宇津井がチッと舌打ちをする。

｢間違ったことは言っていない。弁護にお金が発生することも常識だ｣

｢しかし、さっきあなたは"自分は将生さんの保釈には関係していない"と言い張りましたよね。しかも莉音や夢谷弁護士に危険が及ぶ可能性があることも知りながら、仲川社長に保釈をすすめている｣

奏の言葉に、宇津井は目を背け

｢何で録画してんだよ･･･｡仲川の奴、裏切りやがって｣

と呟いた。

｢仲川さんは莉音さんの件で、将生さんがどんな仕事に首を突っ込んでいるのかを知り、最初から我々に協力してくれることを約束してくれていたんですよ｣

山崎の言葉に、宇津井が大きく目を見開く。

｢ちなみに、仲川芸能事務所の顧問弁護士にあなたをあてたのも我々が故意的に仕組んだもの。長谷川社長も我々の協力者なのですよ｣