どうやってキミを振り向かせようか?
期末テストが返された日。花と一緒に帰るチャンスを手に入れた。

「ね〜花。今から大切なこと言っていい?」

「何?テスト赤点?」間抜けな顔をしながら俺の方を振り向いた。

「違うよ。花って彼氏いないよね?」

「ん、そうだけど〜断定形なのが腹立つ〜!」

「俺が好きだって言ったらどうする?」

「ん?誰が好きだって?」状況を理解してないようだ。

「俺が花を!俺は島崎花が好きだ!」と大きめな声で言った。

花は何も言わずクリクリした目をますます大きく見開いて、叫んだ。
「え!ーー!!!!ーー」

「シー、静かに。」

「あ、ごめん。いやでも、...」

「お試しでいいから、ね?付き合おう?これから夏休みだよ?恋人がいなくて寂しい夏にするの?」

「いや、別にいなくても...」

「いた方が楽しいよね?決まり〜!カレカノになろうね」と強引に決定した。

「はい...」小さな声で返事をした花。

少し強引になってしまったけどこればかりは仕方ない。花はクラスの男子に人気があるのに本人は全く気づいていない。本当に鈍感女だ。さあ、これからどうやってキミを振り向かせようか、俺の夏は始まったばかりだ。



< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

あのね、私ね、
sakura ua/著

総文字数/2,865

恋愛(オフィスラブ)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop