レンダー・ユアセルフ





―――"シャムス国王子殿"




"私は決して許されない嘘を彼女に吐いた"

"この嘘の所為で、純粋な彼女の心が陰ってしまっているのではないだろうか"

"……彼女の純潔を、私が奪ったと"

"しかしながら信じて欲しい。それは思わず飛び出した出任せなのだと"

"彼女を想うが余り第一に尊重すべき「心」を蔑ろにしてしまった"

"貴殿が彼女の思い人ならばどうか"

"未来永劫、私の好いた女性を幸せにしてはもらえないだろうか"

"君の彼女への想いを信じ、確固たる意思を持って筆を取りこの文を記していると誓おう"




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