2度目の忘れられない恋
頭痛っ、
あぁ、また気を失っちゃったかな。
「大丈夫、?」
…誰?!
バサっと起き上がるけど、
「ゔっ、いったぁ……」
飛び起きた頭に鈍い痛みが走る、
「ちょっ、急に動いたらダメだって!
大丈夫…?」
体を支えて私を座らせてくれたのは、
「三影さん…」
さっきまで一緒に仕事をしていた三影空さん
…まさか、
「あの、もしかしてここまで運んでくれたの三影さんですか…?」
「目の前で倒れたから…」
うわぁ、やってしまった…
「本当すみません、ご迷惑をおかけしました。
余計な時間を、」
座り直して頭を下げる。こんな忙しい方の時間を私が取ってしまった…。
「良いよ良いよ?
この後は何にもなかったから全然大丈夫。
愛菜さん帰っちゃったし、家まで送っていくよ?」
あ、そうだ愛菜さん今日用事あるとか言ってたな。