2度目の忘れられない恋
「本当にありがとうございました」
「良いのよって!みっ君、ちゃんと家まで送るのよ?」
「わかってるって」
聖奈さんに近くのスーパーまで送ってもらった
「なんか、大変な夜だったね笑」
隣で歩いている空さんが口を開く
「え、とっても楽しかったですよ!
雨のおかげで聖奈さんとお話しできましたし、すっごく良い1日でした!」
これは本当の本当。遊園地も雨の後も楽しかった!
「俺も楽しかった!また行こうね」
「はい!」
さっきは思いがけない出来事で別れる時間を伸ばせたけど、
もう本当にお別れだね。
「今日は本当に、本当にありがとうございました!夏休み1の思い出です。
誘っていただけて嬉しかったです!」
もう一度お礼を言って家に入ろうとした時、
空さんに腕を掴まれた
「…空さん、?」
私の目を見つめたまま動かない
すると、空さんの整った顔がだんだん近づいてきた
「あ、ああの……そ、空さ…」