2度目の忘れられない恋
俺と私は近づきたい
これは現実なのですか?
空side
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「では、本日のLOOPさんの撮影は以上です!お疲れ様でした〜!」
今日は1日グループのMV撮影だった
もう夜の2時。いつもならクタクタで頭も回らないくらいだけど、
今日はいつになく目が冴えている
冴えているというより脳が自分の行動に追いついていない状況。
「みっ君もお疲れ〜」
「お疲れ様」
森ちゃんが俺の隣にやってきた
「なーにそんな浮かない顔してんのさー
みおさんに嫌われたとかー?笑」
俺だけに聞こえるようにボソッとそんなことを言ってくる
嫌われる、か……
「…嫌われる、要素がないわけでもない」
「……は、あんた何したの。私冗談で言ったのに」
ギロッと横目で睨まれる
なんでも先週、大雨がきっかけで会ったみおさんと仲良くなったらしく
彼女との関係を何度も聞かれている…
「…そんなにみおさんと仲良くなったの?」
「まぁね!明日…いや今日か、一緒にご飯行くのよ~いいでしょ~~」
ニヤニヤしながら約束を自慢された。
…腹立つなぁ、
「で、何があったの。
言わないならみおさんから無理やりでも聞き出すから」
舌打ちをして、さらに睨まれる
……こえ~。